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胃潰傷は、胃酸を減らす薬や、胃の粘膜の抵抗力を高める薬を服用すればある程度はよくなります。
しかし、これでは生命場のゆがみそのものを正したことにはなりません。
新たなストレスによって再発する可能性は高いのです。
気功を行うことによって、生命場のゆがみを正すことができれば、簡単に再発することはなくなります。
気功は、正気を養うことを目的とする自己鍛錬法ですから、自分でやる気になることが必要です。
どこまで本気かで成果は違ってきます。
病気の状態を正確に知り、病を克服していく気持が大切です。
気功により、生命のエネルギーや自然治癒力を高められます。
しかし、それには時間をかけなければなりません。
それでも心がこもれば、すなわち調心によって短期間でも効果を出せます。
気功はスポーツではありません。
武術とも違います。
スポーツや武術は、自我の確立のための方法です。
気功は、自己実現のために行うものです。
内なる生命場のエネルギーが自己であり、そのエネルギーを体の表面からあふれ出させることが自己実現です。
気功の心構えと準備をあげておきましょう。
心身ともにリラックスする静かで空気のきれいな場所など、できるだけよい環境の中で行うようにする自分のペースを守り、あせらないようにする信頼できる気功医師について学ぶほうが効果的あれこれと目新しい功法に飛びつかない自分の体質と体力に合った功法を選び、長く続ける自分を無にするような気持ちで行う決して無理をせず、体が気持ちよいことを目安にする気功の効果は、現代の科学で解明されたわけではありません。
しかし、気功をするとしないとでは体験的に明らかな違いがあり、なかでも心に及ぼす影響は計り知れません。
気功をすると最初は雑念が入ってきますが、慣れてくると否定的なことは考えずにすむようになります。
ほんの一瞬でも雑念から解放されることが、虚空と一体になる入り口なのです。
虚空に溶け込んでいくイメージを膨らませていくと、短い瞬間でも不安や死の恐怖から逃れられていきます。
ざらには、今この瞬間に生きる喜びだけでなく、個の生死を超えて広がる虚空の豊かなエネルギーを体感できるのです。
気功は、誰でも簡単に身ひとつででき、特別に何かを用意して手間ひまかける必要は何もありません。
ただし、継続することが大切です。
楽しみながら毎日行うとよいでしょう。
病気になってからの生き方としてふさわしいのが、気功を生活の中に取り込んだ気功的人間です。
気功的人間は、朝から晩まで気功に熱中しているわけではありません。
気功をする時問は少なくても、日常がいつも気功をしているのと同じ状態に維持されている生活が大切なのです。
気功的人間とは、いつでも気功をしているときのような心身の状態を保っている人という意味です。
ゆるぎない希望と、病になっても自分らしく生きていこうとする強い意志を持つことが気功的人間には大切です。
気功に必要なのは志です。
志とは、ただ健康になりたいとか長生きしたいという目先の願望ではありません。
自分なりの死生観を持った人が、日常の生活の姿勢を正して意識的に気功に取り組む中で時が経つにつれ熟成されていくものです。
健康維持や病気の治癒のためだけのものではなく、気功は自己実現の道といえます。
つぎに気功のいくつかの功法を簡単に紹介しましょう。
「放松功」は、気功の入門に適し、体の動きがほとんどなく、老若男女、体力がなくても誰にでもできます。
放松とは、紐や帯をゆるめる、力を抜くこと、つまり心身がりに息を吸います。
逆に息を吐くのは、手を下げるとき手を体から伸ばすとき体を前に倒すとき手を上げるとき手を体に近づけるとき体を起こすときの三つがあります。
いずれかの姿勢をとったら、静かに息を吸い、また吐き出します。
このとき「松(ソーン)」と暗唱しながら、頭のてっぺんから想定した線伝いに、次第に下に向かって各部の緊張をゆるめていくのです。
想定する線は、つぎの三通りです。
イスに座る仰向けに寝る横に寝る精神の安定と集中が同時に得られます。
スタイルとして、いずれも最初の部位を意識するときに息を吸い、ゆるめるときに息を吐き、最後は吐き切るようにします。
21線ともにゆるめたら、三〜四分、意識を丹田に集中して終わります。
ニ〜三回繰り返して行います。
「八段錦」は、八つの動作を組み合わせた功法です。
「錦」は、めずらしく貴いという意味です。
呼吸を調え、心を安定させ、内臓の働きを活発にするのに効果があります。
「智能功」は、自分の意識により気を動かすことで、自然の中の新しい気をたくさん取り入れる功法です。
中国では、がんに効果があると人気を呼んでいます。
宇宙、自然と一体になることを目的として行い、各動作を行うときは、意識を動作に合わせて動かし続けるようにします。
身のまわりの気は手ですくうようにし、はるかかなたの気は手のひらの中央にある労宮というツボで吸い取るようにイメージするのです。
気は足の経絡から体内に入り、丹田で内気と交わることにより、人と大自然が一体化します。
両足を揃えてまつすぐに立ち、両手は自然にたらしたままにする。
ゆっくり目を閉じ、意識は天空に置くたらした手の甲を前に向け、手首を曲げて指先が前方を向くようにする。
このとき、手のひらで大地の気を感じ取る手のひらを下向きのまま、両手を一五度くらい前方に出し、つぎにゆっくり戻す。
三回繰り返す前下方で手のひらを向かい合わせ、大地から集めた気をボールの形に丸めて抱える。
気のボールをへその高さまで上げ、その気を中指からへそを通して体内に入れる智能功にも、やり方はいろいろあります。
ここでは、基本功法とされる「捧気貫頂法」の動作をいくつか紹介します。
頭から足の裏まで気を通す方法です。
動作自体は、目を閉じて立つという比較的簡単な方法ですが、それなりに体力がともないます。
病状によって行うことが必要です。
「郭林新気功」は、鼻で行う風呼吸法を取り入れた歩行功です。
公園など広い場所で多人数で行います。
ひとつの功法で静功と動功を兼ね備えます。
正しくないやり方を続けると起きてくる体の異常を偏差といいますが、この功法では偏差が起こりにくいのです。
それは、集中する心や呼吸に無理が生じないからです。
この功法の心構えとして、の「三心の樹立」が大切と説かれています。
それぞれが特定の経絡を整え、気が円滑に流れるように工夫されています。
どの動作も大きく吸い、大きく吐くという呼吸とぴったり合うように考えられています。
中でも代表的な動功です。
動きが丸く柔らかく、連綿として流れるように続くのを特徴とし、ニ十四の動作からなっています。
「宮廷二十一式呼吸法」は、動物の動きを模した優美な動功で、女性に向いています。
もともと中国の宮廷で健康法として行われていたものです。
この功法の動きの基本は、虎、鹿、熊、猿、鶴の動きを模した五禽戯で、その上にニ十一の動作が編成されています。
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